専門アドバイザーとしてお手伝いをしている科学技術振興機構のScience For Society（SciFoS）プログラムの平成27年度版活動報告書が公開されました。

SciFoSは「研究室を出て研究への社会の期待を問い直す」ための基礎研究者のためのプログラムです。私達がNSF I-Corpsのようなプログラムを日本でも！と活動をしていたことがきっかけとなり、２年前からお手伝いをさせて頂いているのですが、今年度はこれまでのJSTさきがけ研究者向けからCRESTの研究者向けへとスコープを拡大しました。また、領域的にも分子技術、構造生命科学、ナノエレクトロニクス、代謝と来て、「ビッグデータ」というテーマで初のITの領域の研究者を対象に開催されました。

我が国の最先端のビッグデータ関連の基礎研究のレベルの高さに驚かされつつも、その研究者の方々がGet Out Of the Buildingして自らの研究の役立ち先へ赴きインタビューを行って、アントレプレナーさながら、マーケットインサイトを上手に得ていく姿を見るにつけ、改めてSciFoSの意義を実感しつつ、同分野の研究の今後発展に注目しなければと思いました。

活動報告書ではSciFoSの様子が詳細に語られており、「研究室を出て研究への社会の期待を問い直す」ことの意義を知りたい研究者やその関係者は是非一読することをおすすめします。

過去の二期分も見たいという方はこちらも御覧ください。

SciFoS報告書（平成26年度版）

ScoFoS報告書（平成25年度版）