シリコンバレーから帰還してきました。何度も行っているのですが行くたびに新たな発見が沢山あり、あっという間の4日間でした。

今回はラジオ番組でのゲスト出演と、僕らが応援する日本のアントレプレナーにSteve師匠にピッチしてもらうことの2つが主目的でしたが、それと合わせてStanford D.Schoolへの日本発イノベーション創出ツールの売り込みや、監訳書の『リーン顧客開発』の著者Cindy Alvarezさんへの日本語版献本や近況交換もしてきました。

今回新たに得た知見を生かして明日からもパワーアップした内容で活動していきます。乞うご期待。

今回の出張では再三「大企業でリーン式な新規事業開発は可能なのか？」というお題が出ていて、かく申す僕ら自身も四苦八苦しながらいくつかの大企業をお手伝いしている。CindyはMicrosoftに買収されたYammerで顧客開発をリードしてきてMicrosoftという巨大企業で顧客開発を実践するにあたっての障害や、それをどう克服しつつあるのかについて生々しい話をいろいろしてくれた。彼女の『リーン顧客開発』にも書いてあるけど、より実情に即した話でいえばMicrosoftのCEOがSteve BalmerからSatya Nadellaに替わったことがMicrosoftという巨大組織にどんな影響を及ぼしたか、という話は実に興味深い。誤解を恐れずに言い切っちゃうと「前任者は権威主義的なマネジメントスタイルで社員がプライベートでiOSやAndroidの端末を持つことを極端に嫌うパーソナリティだったのに対して、Nadellaは毎日のように『僕が今ハマっているiPhoneアプリはこれっ！みんなも試してみてよ。こりゃクールだよ！』みたいなメッセージを億面もなく発信するCEOで、Opennessに対する考え方も180°異なる経営スタイル」だそうな。そんな知識入りでNadellaがちょうど1年前に従業員向けに出したCEOメッセージが興味深い。ほかにもMicrosoft買収以後にYammerを辞めた人が多い反面、「Microsoftに買収されたYammer」でやってみたいことを求めて新しく合流してきた人も少なくなく（本当にそんな人いるのか！？）、面白い化学反応が起こっているとも。

、といった文脈でさっそくCindyを日本に呼んで大型セミナーなど開催することにしましたので、こちらも是非お楽しみに。（企画を手伝ってくれるボランティアも緩募中）