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Ambidextrousであるということ

ちょうどタイムリーに我らが師匠のSteve Blankも大企業におけるイノベーション加速のフレームワークについての彼自身の最近の発見についてブログ公開しました。

これはAlchemy Growth Partners(在シドニーのコンサルティング会社)のMehrdad Baghai,Steve Coley、David White、Stephen Coleyのコンセプトで「既存の成熟事業」「急成長事業」「まったくの新規事業」という3段階(Three Horizonsと呼んでいる)の事業ポートフォリオをマネジメントする方法論にインスパイアされてSteveが書いているもの。

「既存事業」と「新規事業」の一国二制度に加えて中間的な「急成長事業」を定義しているけど、大きくくくれば新規事業に含まれると考えていい。

Steveの言葉でこれを表現すると「ambidextrous」ということ。僕も辞書を引いて初めて知った言葉だけど、意訳すれば「両刀づかい」という感じかな。クリステンセンは既存企業が破壊的技術に対処する方法論の選択肢として、

1)買収
2)内部養成
3)独立した新組織

の3つを挙げてながら、2)内部養成はほとんど禁忌扱いで、現実的には1)買収か3)独立した新組織の二択と断言しているので、ここでいう「ambidextrous」はいわば禁断の選択肢なんだよね。SteveはそこをあえてLeanの方法論で打破しよう、という主張しているようにも見える。

しばらく前、僕達が「大企業のイノベーション促進の手伝いしようと思っている」と言ったときは、彼は懐疑的だったので、こうして踏み込んだ立場に変わったことが興味深い。ちょうどタイミングよく来週彼に会える(それもラジオ番組のトークゲストとして!)のでそこんとこ聞いてこよう。

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